労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
資料
参加型アプローチを用いた職場環境改善が職場・労働者にもたらすアウトカムに関する記述的研究
吉川 悦子
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 89 巻 2 号 p. 40-55

詳細
抄録

本研究は,参加型職場環境改善による労働者や推進者の意識や行動,関係性の変化,ならびに職場組織全体の変化としてのアウトカムの構造を記述することを目的とした質的記述的研究である。労働者のアウトカムとして,【安全や健康に対する意識の向上】,【自主的に行動する力の獲得】,【参加型アプローチに対する肯定的な理解】,【労働者の情緒的な結びつきの深まりによる職場への愛着の形成】,【成果に基づく自信と達成感の強化】,推進者のアウトカムとして【安全や健康リスクに対する感度の向上】,【期待を超えた成果の実感】,【労働者との関係性の構築と信頼感の醸成】,【自身の成長と自信の獲得】,【全員が参加できる継続的な仕組みづくりを目指した戦略的な取り組み方法の獲得】,職場組織全体のアウトカムとして,【職場全体の雰囲気の肯定的な変化】,【相互理解とコミュニケーションの促進】,【職場全体の一体感と結束力の強化】,【職場全体への取り組みの浸透と拡大】が明らかになった。(表4)

著者関連情報
© 2013 公益財団法人 労働科学研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top