労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
原著
産業組織における繁忙感規定要因に関する研究-忙しさの認知構造モデルの構築に向けて-
余村 朋樹施 桂栄作田 博彦野 賢
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2013 年 89 巻 5 号 p. 166-173

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抄録

しばしば繁忙感はヒューマンエラーの一因として指摘される。しかし,繁忙感に影響を与える要因については明らかになっていない。そこで本研究では,組織環境下の従業員の繁忙感に影響を与える要因とその相互関係について明らかにすることを試みた。その結果,繁忙感に影響を与えるのは,主観的業務量,業務の重複度合い,情報量といった業務の発生状況から成る 「業務密度感」 と,業務に対する能力不足感や業務全体の不可視性から構成される 「不能感」 と,グループ内の支援状況から組成される 「低支援性」 であることが示された。さらに,繁忙感に直接的かつ大きく影響を与えるのは 「業務密度感」 で,「不能感」 や 「低支援性」 は 「業務密度感」 を介して繁忙感に影響を与えていることが明らかとなった。 (図2,表6)

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© 2013 公益財団法人 労働科学研究所
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