映像情報メディア学会誌
論文
ソーシャルメディアユーザの情報共有アクティビティを内包する災害証言アーカイブの発信
原田 真喜子高田 百合奈太田 裕介蜂谷 聖未佐々木 遥子朴 婉寧松田 曜子山田 泰久渡邉 英徳
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69 巻 (2015) 2 号 p. J66-J74

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抄録

本研究の目的は,災害資料の集合的記憶化に関与するアーカイブコミュニティの拡大である.既存のディジタルアーカイブコンテンツは,資料の掲載をアーカイブコンテンツ内に制限している.そのため,ユーザの資料閲覧の機会を低下させ,アーカイブコミュニティの拡大を妨げていた.そこで,著者らはソーシャルメディアを用いて,資料の共有から伝播に至るユーザアクティビティを活性化させるアーカイブ発信を行った.著者らの提案する発信手法は,アーカイブ資料をソーシャルメディアTwitter内に直接掲載することで,ソーシャルメディアとアーカイブの境をなくし,ユーザ間の情報共有と資料閲覧を同時に行うことを可能にした.実装例による情報伝播について分析した結果,ユーザアクティビティの連鎖的な伝播によって,コミュニティの参加者数は増加し続けていた.このことから,実装例によってアーカイブコミュニティの形成が促されることがわかった.
本稿では,実装例の解説を通して著者らのアーカイブの発信手法について述べる.

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© 2015 一般社団法人 映像情報メディア学会
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