映像情報メディア学会誌
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研究速報
スター型無線センサネットワークにおける周波数共用に適したチャネル共通化手法
木村 匠田久 修太田 真衣藤井 威生笹森 文仁半田 志郎
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2016 年 70 巻 2 号 p. J69-J73

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抄録
多数のセンサから情報を収集する無線センサネットワークは,情報集約局を中心としたスター型ネットワークとなる.また,高い拡張性を得るため各センサは自律分散的に動作する.その結果,各センサがアクセスする周波数チャネルが異なるため,選択チャネルを共通にする手法が求められる.また,既存システムと無線センサネットワークが周波数共用する際,既存システムから干渉を受ける可能性があり,干渉耐性のあるチャネル共通化手法が必要になる.本稿では掃引搬送波を利用したチャネル共通化手法を提案する.提案法は搬送波の狭帯域性を利用して,搬送波を電力加算することで高い干渉耐性を確保できる.ソフトウェア無線機を用いた実機検証により,提案法は電力加算に時間を要するが高い干渉耐性が得られるため,既存システムとの周波数共用時においても高精度なチャネル共通化が可能であることを示した.
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© 2016 一般社団法人 映像情報メディア学会
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