映像情報メディア学会誌
Online ISSN : 1881-6908
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映像情報メディア未来賞 フロンティア賞受賞
電気光学ポリマーを用いた4μmピッチ光フェーズドアレイによる偏向動作
平野 芳邦宮本 裕司本山 靖町田 賢司田中 克山田 俊樹大友 明菊池 宏
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2019 年 73 巻 2 号 p. 392-396

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抄録

高速・省電力・小型・軽量な光ビーム制御デバイスの実現を目指し,電気光学(EO)ポリマーを用いた光導波路構造の光フェーズドアレイ(Optical Phased Array: OPA)の研究を進めている.OPAの光偏向動作では,出射部での光導波路ピッチにより,その最大偏向角度が制限される.本研究では,OPAの出射部とピッチコンバータにおけるクロストーク解析に基づき,ポリマー光導波路の狭ピッチ化の指針を明らかにし,4μmピッチの出射部を有する8チャネル光導波路構造のEOポリマーOPAを設計・試作した.試作した素子による偏向動作実験を行い,200 kHzの高速光ビーム走査と,22.1度の最大偏向角を実証した.

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© 2019 一般社団法人 映像情報メディア学会
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