2021 年 75 巻 3 号 p. 448-453
CGによる3Dキャラクタの表現は映画やアニメ,ゲームなど多くの場面で用いられており,感情の表現や自然な演出のために表情アニメーションが実現されている.しかし,そのような自然な表情の生成は容易ではなく,手作業により時間をかけて作成しているのが現状である.そのため,その作業を軽減する手法が数多く開発されている.しかし,それらの各手法は3Dソフトに関する知識や技術を熟知していなければ,思い通りの表情を作成することは難しい.そこで本研究では,ユーザにより与えられる2Dスケッチから3Dキャラクタの表情を生成する手法を提案する.ユーザは,目的とする口や目の形をスケッチとして与えるだけで,3Dモデルを操作することなく,さまざまな表情を作成することができる.