2022 年 76 巻 2 号 p. 297-303
本稿ではユーザが隠れている広告情報を自発的に取り除いて見ることができるインタラクティブデジタルサイネージにおいて,広告の隠し方(エフェクト)の違いがユーザに与える効果を検証する.作成したコンテンツにそれぞれ“白黒”,“ぼかし”,“塗りつぶし”の3種類のエフェクトをかけたものを被験者に操作してもらい,広告内容に関する質問とアンケートを実施して比較を行った.質問の正答率をもとに分析を行った結果,エフェクトと質問内容の組み合わせで効果の現れ方が違うことが確認された.さらにアンケートの結果から,操作が楽しいと感じるコンテンツほど購買意欲が高まる傾向にあり,コンテンツごとに評価が異なることがわかった.