抄録
ハイビジョン用"壁掛けテレビ"の実用化を目指し、バルスメモリー方式の40インチPDPを開発した。画面全体にわたる安定なバルスメモリー動作により、ハイビジョン画像を表示するには、バネル全面に放電セルを設計とおりの形状で形成する必要があり、高いバターン精度が要求される。このため、高歪点ガラスの採用、焼成条件によるガラス基板収縮の制御、フォトリソプロセスなどを導入し、高精細な40インチバネル(セル数 : 1920×1035、セルビッチ : 0.48mm(H)、0.5mm(V))を高精度に試作することができた。試作パネルにハイビジョン画像を150cd/m^2の輝度で安定に表示した。この報告は、40インチハイビジョンPDPのフォトリソプロセス及び、検査システムについてまとめたものである。