抄録
放送局の膨大な映像資料を狭いスペースに効率よく保存し、活用することを目的として、大容量の記録が可能な光テープ記録システムの研究を進めている。このシステムにおいて放送用の高画質なディジタル動画像を記録・再生するためには、高ビットレート化が必要となる。高ビットレート化を実現する方法のうち、回転型光ヘッドのマルチビーム化が最も効果的な方法である。マルチビームの回転型光ヘッドにおいては、光テープ上で光スポット間隔が一定となる光学系とフォーカス制御の実現が課題となる。これらの課題を解決する方法を考案し、4ビームレーザダイオードアレイを使用した回転型光ヘッドによって記録実験を行い、その効果を確認した。