抄録
シアノ系液晶材料4-(trans-4-pentylcyclohexyl)benzonitryl(PCH-5)に対して定常電流の電圧依存性および温度依存性の実験を行った。その結果、低電圧領域(<0.3V)では印加電圧の増加に伴う導電率の低下が確認された。0.3V〜1Vの領域では、印加電圧の増大に伴う導電率の増大が認められた。電気二重層を想定した解析により、印加電圧が0.3V〜1Vの範囲における定常電流はショットキー効果によるものと考えられることが分かった。また、温度依存性実験からITO電極に対し液晶材料の伝導帯への電子注入のエネルギーを算出した。