抄録
最近、ナビシステムなどの車載ディスプレイが普及している.ドライバは運転中, 走行環境の変化などに伴う種々の視環境にさらされるため, 車載ディスプレイは, あらゆる視環境の下でも視認性の高い表示方法が求められる.筆者らは, 晴天下の積雪面のような高輝度視環境下においても高い視認性が得られる車載ディスプレイの表示方式を提案した.この方式では, 基本表示画像(晴天時のアスファルト路面走行時の表示画像に相当)を, 検出した車外輝度と目の順応特性に考慮して輝度と彩度を補正して表示する.空間周波数特性を用いた客観的評価と実際のナビ画面を提示する主観的評価によって, 提案方式の有効性を検証した.その結果, 提案方式が従来方式に比べて相当の視認性改善があり, この方式が高輝度環境下での車載ディスプレイの表示方式として非常に有効であることが示された.