抄録
21世紀のインフラとして, 感性 : 感動・凄み等が伝達可能な画像システムの開発を目指している.そのためには、高度な芸術的印象の再現に関係の深い物理要因・特性を明らかにする必要がある.高度感性情報再現のために重要な物理要因と相関が深いと考え, キイ評価語"奥行き感"の再現に注目した結果, これまでにいくつかの物理要因が明らかになってきている.本研究では, "奥行き感"の再現に影響を与えると思われる新たな物理要因として, ハレーション特性について検討する.これは, フェース部での光の散乱により, 明るいスポットの周りがほんやりと照らされてしまう現象で, 画像全体をもんやりとした印象にする.種々のコーティングのCRTについてこの特性を測定した結果, 明らかな差があり, この特性の差は, 奥行き感, 高度感性情報再現の評価実験の結果と一致した.