我々は高品位Audio-Visualの限界を明らかにし、高度な芸術的印象がどこまで再現されるかについて研究を行なっている。しかし、従来までは画像と特性の間には必ずしも明確な関係がないため、高品位な画質のためにどの特性を改善すればいいのかわからなかった。そこで我々は高度感性情報という切口から研究を行なっている。従来と異なる高度感性情報を考慮した総合評価に着目することで、画質と特性の間の関係が新しく見直されると考えている。本報告では、西洋絵画を見て芸術的印象が生じる過程を基に、評価語と絵画の構成要素を収集した。また評価語に対しKJ法を行ない21語の代表評価語を得て、Dematel法を用いてその階層構造を明らかにした。