映像情報メディア学会技術報告
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広帯域ワイヤレスシステムに適したOFDM方式の検討
松本 洋一宗田 悟志望月 伸晃梅比良 正弘
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p. 69-74

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抄録
本報告は、広帯域無線システムに適したOFDM方式について検討している.まず初めに, 同一情報伝送速度を得る変調方式および誤り訂正符号化率の組み合わせとして、同期検波を前提に8PSK(R=2/3)および16QAM(R=1/2), さらに遅延検波を前提にD8PSK(R=2/3)およびl6DAPSK(R=1/2)の特性について, 実際の通信路を想定したシミュレーションによりパケット誤り率特性について明らかにし, 8PSKが, 特にマルチバスおよび非線形通信においては, 他に比べその有効性が大きいことを示している.さらに, 実際に同期検波をOFDMシステムに適用するために必要な各サブキャリアの等化方法について, RLSアルゴリズムを適用したものを提案するとともに, パケット誤り率特性および所要プリアンブル長の観点から従来方式との比較検討をおこない, 所要プリアンブル長が20FDMシンボル以上の場合, 提案方式が優れた特性を有することが示されている.
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© 1998 一般社団法人 映像情報メディア学会
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