映像情報メディア学会技術報告
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多重運動刺激に対する眼の焦点調節応答特性
松井 利一
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p. 81-88

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抄録
眼の焦点調節特性を明らかにする為の一貫として、多重運動刺激に対する焦点調節応答特性を実測した。提示刺激は運動方向の異なる2種類のドリフト正弦波から構成される複合ドリフト正弦波(Fourier刺激)と振幅変調ドリフト正弦波(Non-Fourier刺激)であり、各々の成分正弦波の運動に注目している最中の焦点調節応答が赤外線オプトメータを用いて実測された。その結果、(1)視標提示距離に関係無く、どちらの運動成分に注目するかに依存して2種類の運動の見え(運動透明視と運動把捉)が生じると同時に、異なった焦点調節状態が得られること、(2)注目する運動成分の空間周波数の低下と伴に網膜像のボケの程度が増加することが分かった、以上の結果は、視覚情報処理機構を解明するには脳内の計算機構のみならず焦点調節機構も合わせたシステムとして解明することが重要であることを示唆する。
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© 1998 一般社団法人 映像情報メディア学会
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