映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: IDY99-18
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自己消去誘発波形を用いたAC型PDPの高効率化
橋本 隆岩田 明彦
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抄録
AC-PDPの最重要課題の一つに発光効率の向上がある。駆動という観点において紫外線の発生効率を向上する具体的な手段の一つに電流密度の低減がある。可視光を励起するための紫外線が電流に対して飽和してしまうからである。電流密度を低減するには、駆動電圧を低くするか、または自己消去放電が起きるほど高くすればよい。しかし、現在の駆動方法ではこれらはマージンの両端に位置するため適用は難しい。本論では、マージン中央付近に電圧を設定しながらも自己消去放電を誘発する駆動方法を提案する。現状の回路で波形の最適化により、40インチXGA-PDPの発光効率を15%向上させることができた。また、自己消去放電の強度をさらに高めるための新波形を使用すれば、ミニパネル試験で波形の最適化により得られた効率をさらに15%上回る効率向上を確認した。
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© 1999 一般社団法人 映像情報メディア学会
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