抄録
PDPの発光効率を向上させるため、様々な試みが行われている。現在、面放電型AC-PDPの維持電極は、電流によるドロップを抑えるためのバス電極と、放電を形成するための透明電極から構成されている。バス電極は可視光線を透過しないため、可視光利用効率を減少させる原因になっている。本報告では、バス電極の配置と発光効率の関係を調べ、バス電極は放電ギャップから最も離れた位置に配置するのが良いことを確認した。また、放電を透明電極だけて固定するために、透明電極とバス電極を分離した新構造を提案し、従来型と比較して、同一電圧、周波数の条件で発光効率が22%上昇することを確認した。