抄録
現在ではほぼ標準型となった3電極面放電型PDPは、従来の対向2電極型で問題であった蛍光面へのイオン衝撃の問題を改良するための考案からスタートした。しかし対向2電極型には構造の単純さだけではなく3電極型に比べ電極間の静電容量が小さく、大型化、高解像度化、低消費電力化、さらには低コスト化に有利という利点がある。ここに述べる新しい駆動方法(Self Priming Method)は対向2電極型構造を可能にし、また3電極面放電型に採用すればその発光効率を大きく改善できることも明らかになった。このSPM駆動法の概念を発展させることで、次世代PDPができるかもしれない.