抄録
1枚偏光板反射型カラーSTN液晶ディスプレイにおいて、明るさ、視野角特性等の光学特性を決定する要因の一つである散乱フィルムの最適化をおこなった。最適化法として集光性に着目した評価法を提案し、集光性、無彩色性、視角特性、偏光解消性、後方散乱性、表示のクリア性について最適化設計をおこなった。また、最適化した散乱フィルムを用い、1/480Duty駆動において、反射率12%、コントラスト比1:10と明るく、高コントラストを実現したと同時に白黒の無彩色性を改善した1枚偏光板反射型カラーSTN液晶ディスプレイを実現した。