情報知識学会誌
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「オープンデータにおけるRDF変換の研究」
久永 忠範渕田 孝康能登 大輔郭 崇陳 博
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2017 年 27 巻 2 号 p. 207-212

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抄録

 近年,ビッグデータやオープンデータの活用が推進され,国や地方自治体をはじめ多くの団体がオープンデータの公開,活用に取り組んでいる.これらの開示されたデータ形式は,ワード,エクセル,CSV形式のファイルがいまだに多く,2012年に策定された「電子行政オープンデータ戦略」に明示されている「機械判読可能で人手を多くかけずにデータの2次利用が可能である」というデータ活用までには至っていないのが現状である.開示されている多くのデータをRDF形式へ簡単に変換できれば,複数のオープンデータの機械的な連携が可能となりオープンデータの活用を促進することが可能となる.本研究では,RDF形式の述語に当たる語彙に注目し,語彙の共通化を行うためにWrod2Vecというニューラルネットワークを活用して,語彙の近似性ついて実験を行った.またIPAの推奨する共通語彙基盤の語彙等も活用して語彙の共通化を図り,一般のオープンデータをRDF形式のファイルに変換する手法の提案を行う.

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