抄録
液晶セル中のイオンの発生メカニズムについて、ステップ電圧印加時の過渡電流解析より得られたイオンの属性をもとに考察を行った。極性および無極性液晶材料の混合比率を変えた液晶ミクスチャーに対して評価を行い、解離エネルギーを算出したところ一般的な有機イオンの解離エネルギーとほぼ一致した。このことより、液晶層中の電気的に中性な分子の電離が液晶層中のイオンの発生源となっていると考えられる。また、温度の上昇に対して不純物の濃度が増えていることから、液晶層中の電気的に中性な分子の一部は周辺部材より溶解してきているものと考えられる。