抄録
本論文では、時間分解分光エリプソメトリー(TRSE)を用いて、ネマティックECBにおける表面およびバルク液晶分子の再配向ダイナミクスを解析した結果について報告する。発表では、色素ドープ法と全反射法という2つの反射型TRSE法について、その測定原理、実験の詳細、測定結果を述べ、これら反射型TRSE測定により配向膜近傍の表面分子(〜60nm)の動的応答を、また透過TRSE測定によりバルク液晶分子の動的応答をそれぞれ独立に測定可能になったことを示す。一方、4×4マトリックス法を用いたシミュレーション解析は、実験より得られた表面およびバルク液晶分子の電場応答特性を定量的に再現しており、これら反射/透過TRSE法の採用により、LCDの特性を決定する界面配向特性の評価と制御に具体的指針が得られることが明らかになった。