抄録
ガラス転移点が88℃と低いため、配向膜としては不向きであるとされている感光性樹脂ポリビニルシンナメート(PVCi)膜に、UV偏光を照射して二重化反応をさせた。このときUVの照射量が上がるほどリタデーションや液晶の配向状態が熱的に安定してきた。このことからPVCiは、配向処理に用いるUVの照射量を充分にすることによって配向膜として有用であることがわかった。このPVCi膜を用いて強誘電性液晶(FLC)の光配向を試みたところ一様な配向が得られ、照射偏光方向を上下基板でクロスさせるクロス照射法を用いることで、ラビング同様コントラストの制御ができることがわかった。