抄録
本稿では、(側鎖型液晶共重合体/低分子液晶/カイラルドーパント/色素)四元複合系の熱相転移(スメクチック(S_A)相-カイラルネマチック(N^*)相)に基づく熱光学および電気光学効果を利用したHe-Neレーザー光(2mW)による高コントラスト化を実現した熱書き込みについて述べる。本四元複合系の液晶特性を確認し、複合系に発現する熱相転移に基づく熱光学および電気光学特性に及ぼす側鎖型液晶共重合体の影響について検討した。カイラルドーパントを含む従来の熱書き込み用S_A低分子混合液晶と比較して、本四元複合系では、側鎖型液晶共重合体の導入は系のコントラスト向上に非常に有効であり、高コントラストかつ安定なメモリー能を示す新規メモリー効果が確認された。