抄録
視覚障害者にとって触ることのできない物体を, 擬似的に触ることで形状を認識することができるシステム, 可触化システムの提案を行う.視覚障害者にとって物体の形状の認識は視覚による認識ができないので, 物体の凹凸に触ることで得られる触覚だけによる認識である.一方物理的, 空間的に触ることができない, 触ることに危険性をともなう, 触ると壊れてしまうなど触ることのできない物体というものが存在する.このような物体は, 視覚障害者にとって形状を認識することができない.そこで, 3次元計測装置で物体の形状情報を取り込み, その形状情報を力覚提示装置で操作者に伝えることで擬似的に触ることができるシステム, 可触化システムの提案を行う.