抄録
本稿では, MPEGストリームを低伝送速度のMPEGストリームに変換する再符号化において, マクロブロック単位で量子化パラメータ選択を最適化し, 再符号化誤差を削減する手法を提案する.ストリーム中の量子化パラメータと再量子化パラメータの差が小さい場合には, 再量子化パラメータとして入力ストリームの量子化パラメータの1倍から2倍の値を禁止することが重要である.そこで, まず, 再量子化パラメータを量子化パラメータの1倍と2倍に限定した条件で, 動き補償の予測誤差による影響も考慮した再量子化パラメータ最適化を検討する.次に, 再量子化パラメータが量子化パラメータの2倍以上の値をマクロブロック単位でレート歪曲線近似することで, 再量子化パラメータの選択可能範囲を拡張する.シミュレーション実験により, 提案する再量子化パラメータ選択最適化手法で, 最適化しない場合と比べて0.5dB〜1dBのPSNR向上が確認できた.