将来の高臨場感放送サービスを研究するため, 異なる方式のテレビジョン画像から受ける印象の違いについて検討した.第一段階として, ハイビジョンと2眼式立体ハイビジョンで, 各々14種類の評価画像から評定者が感じる印象をSD(Sematic Differential)法を用いて評価した.因子分析法を用いて評価データを分析した結果, 8つの心理要因が抽出された.更に, 7段階品質尺度による総合評価の評点をこれらの抽出された心理要因の因子得点で推定できるかどうか調べ, ハイビジョン画像については推定可能であるが, 立体ハイビジョン画像については推定不可能であることを確認した.