CATV網は、従来の放送網としてだけでなくインターネットを始めとする情報通信サービスをも提供する低価格で大容量のメディアとして着目されており、近年ではより安定、快適な情報通信環境を加入者に提供するため、様々なシステム拡張の取り組みが行われている。この取り組みにおいて最も大きな課題の一つに、上り伝送における流合雑音等の擾乱に対していかに安定した伝送路を構築するかという問題がある。そこで様々に検討されている上りシステム拡張の諸方式について、CATV網での情報通信サービス伝送の品質評価方式として新たに米国中心に提案されているNPR評価という評価手法を用いて比較検討を行った。