抄録
光ディスク記録再生の高密度化へのアプローチとして、d=2制約での8-16変調符号において、PR(3, 4, 4, 3)MLシステムを開発し、PRMLデジタルリードチャネルシステムLSIとして実現した。その開発過程において生じた光ディスク特有の問題に対し、適応等化システムやPLLシステムの改良により解決を図った。その結果、実験検証においても、再生特性の改善とチルトに対して0.2deg以上のマージンの確保が可能となった。本LSIは、現在、4.7GB DVD-RAMドライブ等に導入されており、本PRMLシステムは、今後の光記録における高密度化に際し、有効なシステムであると考えられる。