抄録
本稿では、サッカーシーンをデータベース化するためのモデリング手法と、データベース設計、およびメディア解析データの蓄積手法について述べる。サッカーのような複雑な時空間に基づく情報をモデル化するためには、情報の規格化と個別情報の表現手法が重大な課題となる。この点について本研究では、規格と個別事例との直積要素をentityとみなし、Mediator概念によってモデル化を行った。また、Mediatorがメディアのどの位置にあるかという情報も直積によって表現できることを示した。さらに、このモデルに基づいてサッカーのシーンを時間非依存情報と時間依存情報とに分類し、それぞれ同様のスキーマによってデータベース化できることを示した。