映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
セッションID: VIS2001-48
会議情報
ウェーブレット変換を用いたカラーステレオ画像の符号化に関する一検討
新井 陽介岡本 教佳
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本論文では, ウェーブレット変換を用いたステレオ画像の符号化方式を提案する.ステレオ画像の符号化には, 現在離散コサイン変換(以下DCT)と視差補償予測符号化を用いた方式が提案されているが, DCTを用いた符号化方式ではブロック歪みを生じてしまう.そこで本論文では, この問題を解決するため, DCTに代わりウェーブレット変換を用いた符号化方式の検討を行う.一方, 視差補償予測符号化の際のブロック歪みも軽減する必要があるため対応ブロック探索におけるサブブロックを重複させるオーバーラップ視差補償予測符号化を用いる.コンピュータ・シミュレーションを行った結果, 提案手法は従来手法より主観的評価において高い符号化効率を得た.この結果から本符号化方式の有用性が確認された.

著者関連情報
© 2001 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top