映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: IPU2001-76
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3次元計測のための行並列処理による高速な多階調重心検出回路
大池 祐輔池田 誠浅田 邦博
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抄録
光投影法による3次元計測では、撮像された画像内での投射光の座標を高速に検出する必要がある。特に高解像度な動画像の取得のように高フレームレートを要求されるシステムの実現は、CCDを用いた順次読み出し手法では困難である。1枚の3次元画像を得るのに必要な撮像回数を減らすためにシート光を用いるシステムがあるが、センサ面内の有意画素の増加によって従来のポジション検出回路では十分な高速検出が実現できない。また、シート光を用いたシステムではサブピクセル精度が低下する問題があり、多階調化による高精度化が望まれる。本稿では、シート光の高速検出と多階調化による高精度化を両立するために、センサ面上での行並列処理によるシート光の高精度高速検出手法とその回路構成を提案する。HSPICEによる回路シミュレーションの結果、256×256画素平面において多階調化による0.1ピクセル相当のサブピクセル精度と約17.8μsでのシート光検出という動画撮像可能な高フレームレートを実現できることを確認した。
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© 2001 一般社団法人 映像情報メディア学会
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