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IT革命と高齢化社会の進行によりデジタルデバイドが大きな社会問題として意識されている.この問題を解決するためには,これまでとは異なる情報機器の設計アプローチが必要であると考える.一つの解決方法として,ユーザ環境(ユーザの特性,機器の特性,使用環境)に基づいてユーザヘの情報の提供方法をパラメトリックに変更し,ユーザに提供される情報が同質となるように機能する情報機器インタフェースの補償モデルを提案する.また,携帯電話による映像情報提示における認知特性実験の結果を示し,この補償モデルの必要性・有効性について考察する.