抄録
インバータを構成するMOSFETのドレイン・ソース間電圧を制御することにより、充放電電流量を制御し、発振周波数を変化させる43段VCO(Source-Voltage Controlled Oscillator : S-VCO)を0.6μm2層ポリ3層メタルCMOS技術を用いて試作評価した。43段S-VCOの発振周波数範囲は171.0 Hzから91.4 MHz、電圧感度は70.3 MHz/Vであった。43段S-VCOを用いてPLLを設計し、試作評価した。使用したMOSFET数は約200個である。基準入力周波数50.0 MHz、電源電圧3.3 V時のPLLのジッタは418 p秒(2.09 %)であった。