抄録
通信・放送メディアなどの映像メディアでは、画像情報を2次元から、より臨場感のある3次元映像の様な高い次元の情報とする要求が高くなってきている。本郷空間共有リサーチセンタでは、人類の夢の画像コミュニケーションである「空間共有コミュニケーション」の実現へ向けて、視点からの距離に依存した3層構造の表現をベースにした実写画像等を用いてリアルな仮想空間を共有する技術について提案した。今回は、このコミュニケーションの場の実現を目指した各要素技術について説明すると共にこれを実現する実験システムBEOEBについて述べる。