ペーパーライクディスプレイの実現に向け, in-plane型電気泳動ディスプレイの開発を進めている.本方式は視認性,フルカラーヘの対応に優れており,フレキシブル基板上に作製することも可能である.本報告では,最近公表した高精細アクティブ駆動パネルに関するトピックを中心に, in-plane型電気泳動ディスプレイの特長,開発の経緯,最近の開発状況についてレビューする.高精細表示に対応するために新規な電極構成を持つ素子を設計し, a-Si TFT基板上に初のアクティブマトリクス駆動in-plane型電気泳動ディスプレイプロトタイプを作製した.表示特性を検討したところ,TFTの特性上の制限から書き込み電庄を下げる必要があり、最適な表示はできなかったものの,1:10のコントラストであった.画素間の電界クロストークの影響は見られず,16階調グレイスケールの表示では良好な画像が得られた.