陽光柱領域から真空紫外光を放射する陽光柱放電セルは、高い発光効率を有する。発光効率と励起粒子密度の関係を調べるために、陽光柱領域のXe励起粒子の密度分布をレーザー吸収法により測定した。放電電流が増加した場合、陽光柱内のXe励起粒子の密度が増加する一方で、陽光柱領域は陽極側に向かい空間的な収縮が見られ、放電空間内のXe励起粒子の総数はほぼ一定となった。次に、放電電流一定の条件下で、放電セル幅を0.36mmから0.12mmまで狭めた場合の特性を評価した。セル幅を縮小した場合、陽光柱内のXe励起粒子密度は増加し、セル壁面に形成される蛍光面に到達する紫外光強度が増加することが明らかになった。