抄録
われわれは高密度指向性(HDD)表示を用いた立体ディスプレイを提案している.モバイル用HDD立体ディスプレイは,小画面サイズでも立体化による表現力の向上により高い臨場感が得られ,指先によるインタラクションの導入により今までにないマンマシンインタフェースが実現可能である.われわれは,従来の研究で超音波距離センサを用いた指先ポインティングシステムを開発した.しかし,これは超音波の波長が約8.5mmと長いために検出精度が低いことが問題であった.そのため本研究では,精度向上のために,赤外線ステレオカメラを用いた指先ポインティングシステムを開発した.また,指先ポインティングを,空間描画に応用した.