映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: 3DIT2008-71/IDY2008-
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単一撮像素子を用いた小型複眼カメラにおける画質と測距精度の向上(立体映像技術一般)
堀崎 遼一中尾 良純豊田 孝香川 景一郎政木 康生谷田 純
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抄録

単一の撮像素子上にレンズアレイを配置した複眼カメラは,複数の撮像素子を用いる方式や,レンズアレイ前方に共通レンズを配置する方法と比べ,撮像装置の薄型化・小型化の点で優れている.しかし,基線長が短いため,距離推定精度の向上と,複眼像からの単一高精細画像の再構成が課題であった.我々は,不規則レンズ配置により,遠方物体に対して仮想的な視差を与えるとともに,距離推定過程に超解像処理を導入することで,測距精度,再構成画像の解像度の改善に成功した.実験により,空間周波数0.95/画素のパワースペクトルにおいて,6.7dBの向上を確認した.また,3.2mの距離に配置した平面物体に対する推定距離の平均誤差は0.2mとなり,同一基線長をもつステレオカメラでは困難な精度を実現した.

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© 2008 一般社団法人 映像情報メディア学会
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