抄録
光アクセス線路における支障移転工事は、お客様ご利用の光ファイバを回線借用し、サービスを一時的に途絶させ行なっている。PONの様に複数のお客様を1本の光ファイバ上でシェアして収容されている場合、収容されている全てのお客様の回線借用のご了解を得るには、スケジュール調整に多大な時間を要し、計画的に工事を行なえない。そこで、本稿では、お客様の回線借用が不要なサービス無瞬断切り替え方式について検討した結果を報告する。本方式は、GE-PONを前提に、支障移転区間を含む所内IDM〜所外設置スプリッタ間に、一時的な迂回ルートを設け、その距離を合わせた状態で二重化しサービス無瞬断で切り替える技術を用いる。