抄録
最近、我々は被測定ファイバの片端から光を入射するだけで歪分布測定を可能とするブリルアン光相関領域リフレクトメトリ(BOCDR)を提案し、世界記録となる13mmの空間分解能と50Hzのサンプリング速度の両立に成功した。ここで、達成可能な分解能の限度はシステムのSN比で決まり、電気スペクトラムアナライザ(ESA)に固有の電気ノイズに制限されていた。また、サンプリング速度はESAの周波数掃引速度に制限されていた。そこで本論文では、SN比とサンプリング速度の更なる向上と系全体のコストの低減を目的とし、ESAの代わりに単一側波帯変調器と高速フーリエ変換を用いたBOCDRを提案する。実験では、SN比の向上は達成されなかったが、サンプリング速度は400Hzまで向上した。また、このBOCDRに特有な雑音について、理論的・実験的に解析した。