抄録
光ディスクの大容量化,高速化に伴う再生信号S/N比の劣化という問題に対し,光の干渉を利用した信号増幅方式であるホモダイン検出の適用の検討を行った.小型光ピックアップ光学系の設計にあたり,干渉状態を安定に保つために光路長や光軸方向を一定に保つための工夫を行い,更に干渉の位相変化によらない安定な出力を得るために位相ダイバシティ検出も併せて適用した.試作した光ピックアップを用いて,Blu-ray Discの再生信号を3.6倍に増幅することに成功し,近年注目されている次世代の大容量光ディスクである多層光ディスクに対し本方式が有効であるとの見通しを得た.