映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: MMS2009-33
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CVD法による垂直配向カーボンナノチューブの成長と磁性薄膜触媒の磁気特性(光記録及び一般)
久田 大二郎伊藤 幸佑杉森 大祐藤原 裕司佐藤 英樹神保 睦子小林 正
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キーワード: CNT, CVD, 微粒子, 磁気異方性
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抄録
Plasma enhanced CVD法で成長させたカーボンナノチューブ(CNT)には触媒の磁性金属微粒子が内包される.本研究では,FeもしくはFeCo薄膜を触媒としてCNT薄膜を作製し,その構造と磁気特性を評価した.Fe触媒を用いて成長したCNTにはFeの単結晶微粒子が内包されていた.また,FeCNT薄膜はCNTに内包された微粒子の形状を反映した磁気異方性を示した.組成を変化させたFeCo合金薄膜を触媒としてCNT薄膜を作製したところ,Co組成の増加とともにCNTの成長速度が低下した.FeCo合金薄膜の膜厚の増加とともに,CNT薄膜の磁化が大きくなった.これは触媒薄膜の表面のみがCNTの成長に寄与し,基板表面に残留する薄膜の膜厚が増加するためであると考えられる.
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© 2009 一般社団法人 映像情報メディア学会
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