抄録
Ni-Fe単結晶試料についてQバンドとXバンドの強磁性共鳴(FMR)吸収曲線幅からGilbertのダンピング定数αの印加磁界角度依存性を結晶構造に着目して求めた。QバンドFMR測定より、膜厚10nmのNi-Fe試料のダンピング定数はα=0.006の一定値を示し、結晶方向に依存はしなかった。また、共鳴磁界で試料が単磁区構造をとっている場合、Qバンド、Xバンドのどちらのマイクロ波でも同様の結果が得られた。一方、Fe単結晶薄膜では、Fe(001)面内でのαの印加磁界角度依存性は、容易軸[100]方向最大値をとる四回対称の変化を示した。