映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: AIT2009-87/3DIT2009-
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高解像度CGHの実像再生における広視域化(立体映像及びホログラフィ)
伊藤 倫久山口 健吉川 浩
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抄録

実像再生はディスプレイ面手前に像を再生し観察者により立体感を与えるため,ディスプレイとして非常に有用である.さらにディスプレイとしての有用性を高める手法として,実物体の代わりにCGなどの仮想物体を再生可能な計算機合成ホログラムの実像再生が挙げられる.しかし,計算機合成ホログラムの実像再生には高い空間分解能が要求されるため,十分な回折角を得ることが難しく,視域・再生像の大きさが乏しい.本報告では,共役再生を利用することで広視域な実像の取得を図った.共役再生では,再生像の奥行き,上下左右の視差が正しく再生されないため,計算に用いる物体データを適した形へと変更した.変更した物体データを用いてCGHを計算しフリンジプリンタにより出力することで,高精細・高解像度なホログラムを作製した.これによって,計算機合成ホログラムの実像再生において良好な再生像を得ることができた.

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© 2009 一般社団法人 映像情報メディア学会
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