抄録
開頭して患部を切除するようなてんかん手術においては,患部特定のために脳表上に皿電極を配置して脳波の計測が行われる.このような脳機能計測において,信頼度向上のためのマルチモーダル計測を行うことは有用であり,我々は,臨床応用を目指したマルチファンクショナルCMOSイメージセンサの開発を行っている.本研究では,脳神経活動のin vivo記録法の一つでありNIRSなどに代表される光計測法に注目し,開頭手術時の脳波計測に加え光計測法による脳機能イメージングを行うようなデバイスの提案と開発を行った.本報告では試作したデバイスとその基礎特性評価について述べる.