抄録
本稿は,FFTを用いた全探索ブロックマッチング法を提案している.提案する方法はブロック間の誤差基準がSSDである.提案法が周期的相互相関とSSDとの関係に着目し,サイズの異なるデータに対する相互相関計算をFFTを利用して実行することにより,高速化を達成した.特に対象ブロックが実数信号の場合では一回の計算で二つの対象ブロックのマッチングができる.動き補償のシミュレーションではSAD基準とする従来法より精度が上がり,SSD基準とする従来法より処理速度が速くなることを確認した.SSD全探索を直接実行する場合に比べ提案法は約10〜700倍高速となることを確認した.