映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: ICD2010-25
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CMOS-AD変換器におけるデジタル補正と調整技術(アナログ,アナデジ混載,RF及びセンサインタフェース回路)
道正 志郎
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抄録
CMOSLSIの微細化が進むにつれ、システムLSIの制御手法は高度化している。その顕著な方法は、観測量を早くからデジタル化し、扱い易い形にしてからデジタル制御のフィードバックループを用いるという手法である。従って、観測するアナログ信号をデジタル化するための各種のAD変換器が開発され、大きく進歩してきた。AD変換器は、デジタル出力であるため、最もデジタル補正を導入しやすい回路である。従って、変換器の種類に対応した各種のデジタル補正方式が開発されてきた。このデジタル補正技術により、アナログ回路の素子ばらつきの許容量が大きく緩和され、変換器の電力効率が格段に向上した。これらの取り組みは、AD変換器の欠点を克服するだけでなく、新たな回路とシステムの応用を可能にした点に意義がある。本論文では、各種のCMOS-AD変換器の構成と、それらAD変換器の高性能化のためのデジタル制御と補正手法ついて解説する。
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© 2010 一般社団法人 映像情報メディア学会
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