次世代の映像関連サービスにおいて大きく期待されている超高精細映像は,一般的に,従来のフルHDと比較し,近隣画素間における情報の相関が高い.従って,符号化性能の向上のため,符号化時の処理ブロックサイズの拡大によって空間的な冗長性を削減することが有効であり,局所領域の画像特性に応じて適応的なブロックサイズ拡張を行う筆者らの従来の提案方式においても,その有効性が確認されている.木稿では,更なる空間的冗長性の削減を目的として,イントラ符号化における直交変換の変換サイズを拡大し,超高精細映像を用いた符号化実験により,その有効性を確認したので報告する.