本稿では,アクティブグリッドを用いてサッカー映像からパスが可能な3次元領域を推定する手法を提案する.これまで,我々はサッカーフィールド上に推定されるボールの位置や選手位置を用い,パス可能領域をサッカーフィールド上に2次元の領域として推定した.しかしながら,パスコースは3次元空間上に存在するため,より高精度にパス可能領域を推定するためには3次元の領域として推定する必要がある.そこで,提案手法では,選手とボールの位置を用いて選手が移動可能な3次元空間を定式化し,3次元のボリュームデータを生成することで,領域抽出手法であるアクティブグリッドの適用を可能とする.これにより,アクティブグリッドを用いた3次元のパス可能領域推定が実現される.